古里の現状に耳傾け 東京若越ク 杉本知事講演に80人

首都圏に住む福井県ゆかりの経済人らでつくる「東京若越クラブ」の新春交流会が5日夜、東京都港区明治記念館で開かれた。北陸新幹線県内業を来月16日に控え、杉本達治知事が県内の準備状況を説明。メンバーら約80人が耳を傾け、古里応援の思いを新たにした。「100年に1度」の好機に向け、福井の現状を聞こうと杉本知事を特別ゲストに招いた。杉本知事は「福井がいま、おもしろい!」と題し講演。県立恐竜博物館や三方五湖レインボーライン山頂公園など、観光地の魅力アップの取り組みを紹介し、来県を呼びかけた。充実した子育て支援やデジタル地域通貨を活用した観光振興などの施策に触れ「新幹線はゴールでなくスタート。全県民が頑張っている」と強調した。代表幹事の小林栄三・伊藤忠商事名誉理事(若狭町出身)は「われわれもわくわくどきどきの思い」とし、メンバーへ「新しい観光地を訪ねるとともに、福井の人とコラボし古里を盛り上げよう」と話した。
参加者は料理を楽しみながら交流。新たにメンバーに加わった三井住友トラストクラブ社長の五十嵐幸司さん(福井市出身)らが登壇し意気込みを語った。メンバーが講師を務める県内の若手社会人向けリーダー育成事業「考福塾」の活動説明もあった。(柴田裕介)