新幹線時代 支援さらに 東京若越クラブ 都内で総会
首都圏に住む福井県出身の経済人らでつくる「東京若越クラブ」の本年度総会が26日夜、東京都内で開かれた。会員約80人が出席し、北陸新幹線が延伸し新たな地方活性化の局面を迎えた古里福井の後押しを誓った。
代表幹事の小林栄三・伊藤忠商事名誉理事(若狭町出身)は「3月に北陸新幹線が延伸し、首都圏から福井、敦賀が近くなった。一方で観光客誘致などの課題も生まれており、勝手応援団として福井を支えていきたい」とあいさつした。昨年総会後に入会した新会員13人が現在の仕事や古里への思いをスピーチ。メンバーが講師を務める県内の若手社会人向けリーダー育成事業「考福塾」(福井銀行、福井新聞社主催)の活動報告もあった。
総会に先立ち、バスケットボールBリーグ2部(B2)に昇格した福井ブローウィンズの湯本眞士代表取締役兼GMと、日本オリンピック委員会(JOC)の三屋裕子副会長(勝山市出身)が講演。B2開幕目前の湯本代表は「新幹線が延伸した福井をさらに盛り上げていこうというマインドや、県民が熱くなるコミュニティーを提供していく」と意気込みを語った。
パリ五輪で日本選手団を率いた三屋副会長は「五輪の舞台に立つまでの選手たちの大変な努力を知った。選手へのネットでの誹謗(ひぼう)中傷が問題になっているが、勝敗に関係なく、選手たちが積み上げてきた時間に敬意を払いたい」と語った。
同クラブは古里の福井を応援しようと2010年に設立された。事務局は福井新聞東京支社。(高島健)